司法書士・土地家屋調査士 遠山事務所

徹君へ (同居を喜ぶ義父から)

わたしと妻が住んでいるこの家を二世帯住宅に建て替える話だが、
最初はびっくりしたけれど、いい考えだなと思う。
妻も、孫と一緒に住めると喜んでいる。
妻と幸子は、母娘だから同居するのにお互いなんの
気兼ねもいらないだろう。

しかし、徹君は本当にいいのかい?

わたしの土地に建てるとはいっても、
家の方は徹君も出資するのだから、
玄関を別にするなどして、君は一家の主としての地位を守ったほうがいいと思う。
幸子だって嫁にいった身なのだからあんまり母親に甘えすぎるのも考えものだ。
二世帯といっても間取りによっていろいろあるらしいから、
徹君の意見を優先したいと思っているよ。

                                     玄太



わたしたちからのちょっとしたアドバイス

「家族の将来を考えて・・・」

時代の変化と共に、家族観も多様化が進んでいます。
これからの住まいを考える時、一つの案として二世帯住宅があります。

二世帯住宅には、
 ① 敷地・建築資金の確保
 ② 不測の事態への対応
 ③ 相互扶助による心身のゆとり
 ④ 生活費等の経費節減
等のメリットがあります。一方で、
 ① プライバシーの確保
 ② 生活リズムの相違
 ③ 価値観その他の相違
等のデメリットもあります

二世帯住宅には、玄関を一つにして内部を二世帯にした交流重視型や玄関、 設備等を各々設置し、内部で互いの行き来を制限した完全区分所有型があります。

完全区分所有型の場合、
 ① 不動産取得税の控除=二世帯分
 ② 固定資産税の軽減=二世帯分
といった税制面でのメリットがあり、
区分の登記をすれば所有権を分けて明確にすることもできます。

* 但し、区分登記をした後、各世帯の床面積がそれぞれ50㎡以上であることが要件です。
 床面積が50㎡未満の世帯がある場合、その世帯に関しては税制面(住宅ローン減税も含め) のメリットが受けられませんのでご注意ください。

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